研究室TOP  ドイツ現代文化 研究会

研究会活動案内(2013年度)

  
お知らせ 2013年12月24日

土曜日の朗読会は無事終了しました。
残念ながら参加者は少なかったですが、ザビーネ・ショルさんの最新作朗読を楽しみ、意見交換することができました。参加者のみなさんにはこの場を借りてお礼申し上げます。

小 説『私たちは怒りの果実だ』は、親子3世代にわたる女性たちの生きざまを、諸都市や田舎の風土性とからめて明確かつインパクトのある文体で描出したもの で、フェミニズム的なメッセージが胸を打つテクストでした。ショルの生まれたオーストリアの田舎での女性の生活描写から、祖母、義理のフランス人祖母、 母、自分をめぐる母性と社会、自己実現の困難さ、困窮、自己開放などが、シカゴ。ニューヨーク、パリ、マルセイユ、ベルリン、ウィーン、オーストリアの田 舎の別荘を舞台に、一人称と三人称の語り手によって展開されている。自伝的な素材をフィクションの強度によって織り上げ家族史ともなっており、女性として 生きる強い姿勢が表現されています。やはり朗読によって表現の持つパトスがよく伝わってくることを実感しました。また東日本大震災後の破局的な世界像を描 いたエッセイも朗読され、原発事故以降において現在を生きることの意味について意見交換しました。その後の懇親会でもおおいに歓談しました。

さて、次回の研究会は、1月下旬か2月上旬または中旬に、アン・コットンさんの朗読会を予定しています。

なお、1月27日(月曜日)午後4時半から6時まで、本学1階会議室にて人間文化研究所プロジェクト発表として、「文学の面白さードイツ語圏越境文学に魅せられて」というテーマでお話しする予定です。どうぞふるってご参加ください。
http://www.nagoya-cu.ac.jp/human/item/1443.htm#itemid1443

では、どうぞよいお年をお迎えください。

お知らせ 2013年12月11日

作家ザビーネ・ショルさんの朗読・討論会を行いますので 何かと慌ただしい師走の年末ですが、お誘い合わせの上、どうぞふるってご参集ください。

作家朗読会:ザビーネ・ショル
日時:2013年12月21日(土曜日)16時から17時半まで
場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館515号室(国際文化学科会議室)

ショルさんは現在本学の客員教授として1月まで滞在する予定です。
先日は日本独文学会関西支部の発表会(神戸女学院大学)でも朗読会をしました。
今回はそのときの朗読テクストと質問形式のインタヴューを添付にて あらかじめお送りします。
文学における言語表現の問題や他者への認識と新たな知覚形式への問いかけ、
社会における男女の役割意識とアイデンティティなどフェミニズムの問題、
さらにまた東日本震災後の福島にも関わる諸作品を紹介します。

朗読のあと、ご自由に討論と意見交換を行いましょう。
ぜひお気軽にお出でください。懇親会(忘年会)もよろしく。

Einladung zur Lesung von Sabine Scholl
Am 21. Dez. 2013, ab 16 Uhr im Sitzungsraum der Abteilung fuer die internationale Kulturwissenschaft
Im ersten Gebaeude, Yamanohata-Campus.

 

http://de.wikipedia.org/wiki/Sabine_Scholl

http://sabinescholl.com/

お知らせ 2013年11月20日

月曜日のヴィマーさんの朗読会は無事終了しました。

残念ながら出席者は少なかったですが、彼の最新の詩編が日本語翻訳とともに紹介され、さらにポスターカードの詩編をパワーポイントで紹介していただき、とても興味深いものになりました。
参加してくださった方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。

ヴィマーさんは、ウィーングループの言語実験詩の流れをくむコンクレートポエジー詩人ですが、最近はとくにウィーンの風景を歴史的社会的な文脈でとらえ、ユーモアと諧謔に富む言葉遊びにあふれた詩編を書いています。
今回はとくに、パートナーであった、今は亡き詩人ゲルストゥルさんへの追憶と愛情
に満ちた詩編を朗読され、大きな感動を与えてくださいました。

彼は今回、オーストリア現代文学ゼミナールの招待作家として、野沢温泉のゼミに参
加された後、東京、京都、山口でも朗読会を行って、まもなく帰国の途につきます。

次回の研究会は、作家ザビーネ・ショルさんの朗読会と1月に来日予定の詩人アン・
コットンさんの朗読会を予定しています。

日程については分かりしだい、またお知らせします。

 

お知らせ 2013年11月7日

11月2日の越境作家シンポジウムは無事終了しました。

6人の個性的な越境作家たちが、それぞれ文学への想いを熱く語り、

有意義に議論することができました。

移動するアイデンティティ、越境性、異邦性、国家、故郷、新たな言葉への探索、翻訳など

さまざまのアクチュアルなテーマについて知見を深めることができ、

またその後の懇親会でも歓談し、あらためて現代文学のもつ豊穣性に強く打たれました。

ご参加いただいたみなさまにはこの場を借りてお礼申し上げます。

このシンポジウムについては、後日まとめて記録集を作る予定です。

さて、次回の研究会では、オーストリア詩人ヴィマーさんの朗読・討論会を行います。

お誘い合わせの上、どうぞふるってご参集ください。

時間帯がいつもと異なり、平日の夜ですのでご注意ください。

ヘルベルト・J・ヴィマー氏朗読会

日時:11月18日(月曜)18時から19時半まで

場所:名古屋市立大学人文社会学部棟515号室(国際文化学科会議室) 山の畑キャンパス。

ヴィマーさんは今回オーストリア大使館の招待で、オーストリア現代文学ゼミナールの作家として

来日し、その後日本各地で朗読会を行います。

わたしはすでに10年来の知己として、いつも彼から啓発されてきました。

ウィーングループの言語実験派の伝統を受け継ぎながら、独自の詩境を開拓し

最近ではウィーンの街とポエジーをクロスさせる独特の作品を発表しています。

今回はパワーポイントを使って、わかりやすくその作品世界を紹介していただきます。

Herzlich Willkommen zur Lesung von Herbert J. Wimmer

Zeit u. Ort: um 18 Uhr am 18. November 2013, im Sitzungsraum der Abteilung fuer die internationale Kulturwissenschaft (515)

Yamanohata-Campus.

http://www.onsem.info/

http://de.wikipedia.org/wiki/Herbert_J._Wimmer

お知らせ 2013年10月10日

先日のアンナ・キムさんの朗読会は無事終了しました。

今回、参加者は少なかったですが、興味深い議論にもなり、懇親会でも大いに歓談できました。参加してくださっ た方々にはお礼申し上げます。作品『ある一夜の解剖学』Anatomie einer Nacht. Suhrkamp Verlag. 2012.は、2008年のある夏の夜、グリーンランドの人里離れた街で11名が自死する過程を描いた小説です。様々の社会階層と年齢の人々が、連関もな く疫病のように伝染し自殺するという奇矯な話でありながら、冷気と孤独、それに魔法が広がる極北地グリーンランドの社会的政治的背景が浮上してきます。自 死率が最も高いグリーンランドのイヌイット人たちの生と死を冷徹かつ詩的文体で描き、高い評価を受けました。キムさんは執筆のため現地で周到に
取材し文献を調べたそうです。この小説は英語版も最近出版され注目されています。

客員教授で作家のザビーネ・ショルさんも参加し、グリーンランドを巡る社会情勢や、越境作家としての意識についても議論を深めることができました。

さて、次回の研究会では、6名の越境作家が集まり、移動するアイデンティティ形成について議論するシンポジウムを行います。朗読テクストとメッセージについては日本語翻訳を配布します。

どうぞふるってご参集ください。

日時:2013年11月2日10時―12時半および13時半―18時

場所:名古屋市立大学 滝子(山の畑)キャンパス1号館1階会議室

招待作家(アルファベット順):

レオポルト・フェダマイア、アンナ・キム、テレツィア・モラ、イルマ・ラクサ、ザビーネ・ショル、多和田葉子

ドイツ語圏において越境的な文学活動を行っている作家たちが一堂に会して、それぞ

れテクスト朗読とメッセージを述べ、さまざまの観点から、移動するアイデンティ

ティの諸相をめぐって討論を行います。ドイツ、オーストリア、ハンガリー、スロ

ヴァキア、韓国、日本、そしてフランスや南北アメリカまで広がる文化的背景を持っ

た作家たちによる、文学創造の現場からのメッセージを受け止め、議論したいと思い

ます。どうぞふるってご参集ください。日本語通訳があります。

詳しくは上記の「越境作家シンポジウム2013」をご参照ください。

http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/~tsuchiya/sympo/sym20131102.html

なお、懇親会に参加される方はお知らせください。

お知らせ 2013年9月24日

次回の研究会を次の要領で行いますので、お誘い合わせの上ふるってご参集ください。

作家アンナ・キム氏の朗読会
Einladung zur Lesung von Anna Kim

日時:10月5日(土曜日)16時から18時
Zeit: 5. Oktober 2013, von 16 bis 18 Uhr

場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館5階515号室(国際文化学科会議室)

Ort: Raum 515, 5 Stock, im 1. Gebaeude, Yamanohata-Caumpus, Nagoya City University

ウィーンの越境作家アンナ・キムさんの朗読会

キムさんは1977年韓国生まれでウィーン育ちの方で、新進気鋭の越境作家として注目されており、最近は作品が英語にも翻訳されました。11月2日の本学での越境作家シンポジウムにも参加します。

http://de.wikipedia.org/wiki/Anna_Kim

http://www.annakim.at/

http://bachmannpreis.orf.at/bachmannpreis/autoren/stories/36477/

お知らせ 2013年7月29日

先週末のぺトラ・コロナトさんの講演会は無事終了しました。
7月末の試験期間と重なったのか、今回は参加者が少なく残念でしたが、
興味深いお話で、色々と見識を広めることができました。
参加者の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

コロナトさんのお話は、大学街として知られるチュービンゲンでの大学時代のお話に始まり、壁崩壊後にベルリン に赴き、色々な職業に就き、苦労の末にtongue tongue Hongkongという文学再生組織を立ち上げた経緯を語ったものです。この組織はベルリン、ウィーン、チューリヒまで活動拠点を広げたもので、既存の文 学テクストの改修、編集、活性化、再生産をはかって、様々な文学的催しやインターネット上の文学フォーラムを作るユニークな活動であり、当初はメディア的 なインパクトもありましたが、結局破綻したそうです。彼女はその後ARDやSWRなどの歴史ドキュメント・プロジェクトに関わり歴史研究者としての仕事も 行い、現在まで、さまざまの文学雑誌、新聞などにエッセイを寄稿し、写真家としても活動しています。最後にブーヘンヴァルトの強制収容所を取材した折の話 に移り、数枚の写真を示して解説してくださいました。さらにベルリンと名古屋の写真を見せてもらう予定でしたが、残念ながら時間切れになってしまいまし た。でもとりわけ最後のベルリンの歴史モニュメントに関する活動についてはもっと伺いたかったところです。コロナトさんはまもなくベルリンに帰るので、懇 親会は彼女の送別会を兼ねて行い、歓談できました。

さて、今後の予定をお知らせしておきますのでメモしておいてください。そしてどうぞふるってご参集ください。

9月28日(土曜日)北海道大学にて日本独文学会研究発表会シンポジウム「フロイトの彼岸―精神分析、文学、思想」 本研究会メンバーによるシンポジウム(司会:土屋)

1.悪魔と人間―ゲーテ、グリム、フロイト   鶴田 涼子

2.世界の〈破れ目〉と回帰する身体―フロイトとカフカ  山尾  涼

3.カフカにおける虚構の死―フロイトの「死の欲動」との関連から  須藤  勲

4.集合的意識のアレゴリー―フロイトとベンヤミン  山本 順子

5.Freudの精神分析―フランスにおける受容と変容  鈴木 國文

10月5日(土曜日)16時より、作家Anna Kimさんの朗読会

アンナ・キムさんは韓国出身のドイツ語作家でウィーン在住の若手有力作家です。このたびオーストリア文化フォーラムの招待で約2週間日本に滞在します。

http://de.wikipedia.org/wiki/Anna_Kim

11月2日(土曜日)6名の越境作家たちによるシンポジウム「文学における間文化性―地域的、国民的、大陸的アイデンティティの諸相」科研費基盤研究B「ポストエスニック時代の文学におけるオムニフォンの諸相」による。

招待作家(アルファベット順):レオポルト・フェダマイア、アンナ・キム、テレツィア・モラ、イルマ・ラクサ、ザビーネ・ショル、多和田葉子
Leopold Federmair, Anna Kim, Terezia Mora, Ilma Rakusa, Sabine Scholl , Yoko Tawada (alphabetisch geordnet).

詳しくは、上記「越境作家シンポジウム2013年」を参照してください。

11月18日(月曜日)18時より オーストリア作家Herbert Wimmerさんの朗読会

今年のオーストリア現代文学ゼミナール(野沢温泉ゼミ)の招待作家であるウィーン在住の作家・詩人ヴィマーさんの朗読会を行います。

なお、ゼミナールのほうは11月15−17日まで野沢温泉で行われます。こちらもふるってご参加ください。申し込みは早めにお願いします(本来は7月末まで)。
http://www.onsem.info/

また12月下旬には後期の本学客員教授・作家のSabine Schollさんの朗読会を行います。

なお、私は9月1日から22日までウィーンに出張します。今回は学生の学外研修(フィールドワーク)を行うためです。

ではどうぞ充実した夏休みをお過ごしください。

 
お知らせ 2013年7月2日

本学客員教授で作家のコロナトさんの講演会を行いますので、
どうぞお誘い合わせの上、ふるってご参集ください。

日時:7月27日(土曜)16−18時

場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館515号室(国際文化学科会議室)

ペトラ・コロナト「文学、歴史、写真―ベルリンとウィーンを舞台として」

Liebe Kolleginnen und Kollegen,

Hiermit moechte ich Sie (Euch) herzlich zur Lesung von Petra Coronato einladen!

Petra Coronato: Literatur, Geschichte, Fotografie - auf den B?hnen von Berlin und Wien

ご自分の文学プロジェクトや写真家、歴史家としての活動を様々の写真を使って
ご紹介し、さらにベルリンおよびウィーンの文学状況についても報告していただきます。

http://www.zintzen.org/autoren-authors-auteurs/petra-coronato/

http://dioramen.wordpress.com/

http://kleineaxt.wordpress.com/2012/12/05/petra-coronato-nur-zwei-punkte/

その後、懇親会(ペトラさんの送別会をかねて)を行いますのでこちらにもぜひ参加してください。

また日本独文学会東海支部発表会が下記の要領で行われます。
メンバーも発表しますので、こちらもぜひご参加ください。

日時:7月13日(土曜)14時より

場所:名古屋大学文系総合館カンファレンスホール

1 大塚直:見えない、届かない、戻せない―ローラント・シンメルプフェニヒの戯曲『つく、きえる』における<フクシマ問題>の描かれ方

2 長澤崇雄:カタストロフを読む―クライスト『チリの地震』について

3 伊東麻衣、福岡麻子、樋口恵、鶴田涼子、林久博:ドイツ語教員養成・研修講座参加者による実践報告

なお、秋の独文学会(北海道大学)で、私たちのシンポジウム「フロイトの彼岸へ」を行うことになりました。今後、意見交換していきましょう。
どうぞよろしくお願いします。

お知らせ 2013年6月11日

先日の朗読会は、多くの参加者を迎えて盛況の内に無事終了しました。
参加していただいた皆様にあらためてお礼申し上げます。

ルビノヴィッツさんの風刺画は、日常的な場面における微妙なズレを巧みに戯画化し

たもので本人の説明によってより明確にその「笑い」のポイントが明らかになりました。
またドイツ語のリズムや言い回しなどを背景とする戯画もあり、充分に楽しめるもの
になっています。

オーストリアの多くの新聞雑誌に掲載されているので、ご覧になっている方も多いか
と思います。

また、フランスでの仮装マラソン参加のお話しもユーモアがあふれ、

世界中を旅行している旅行作家としての面目躍如たるものがありました。

懇親会でも多くの皆さんと歓談できてうれしく思います。

彼の戯画は、インターネット上でもTex Rubinowitz画像で調べると見られますので、

どうぞご覧ください。

その後彼は三重県南部の海に泳ぎに行きました。

さて、次回は作家・写真家のPetra Coronato さん(本学客員教授)にベルリンの文

学状況について話していただく予定です。どうぞふるってご参集ください。

7月27日(土曜日)16時からの予定です。

http://dioramen.wordpress.com/

http://www.zintzen.org/autoren-authors-auteurs/petra-coronato/

なお、日本比較文学会全国大会が今週末に名古屋大学で行われます。
わたしもワークショップでお話しする予定です。
よかったらお出でください。

第75回全国大会は、下記の通り開催されます。

日時  2013年(平成25年)6月15日(土)16日(日)

場所  名古屋大学工学部東山キャンパスIB電子情報館

6月15日(土)

ワークショップI 14:40―16:40 (IB-013教室)

身体・言語・視覚の<あいだ>―文化を翻訳すること

司会 坪井 秀人(名古屋大学)

報告

 土屋 勝彦(名古屋市立大学)

 藤岡 伸子(名古屋工業大学)

 星野 幸代(名古屋大学)

http://www.nihon-hikaku.org/katsudo/katsudo1.html

お知らせ 2013年5月8日

新緑の季節となりましたが、ご健勝のことと拝察します。

さて、次回の研究会では、ウィーンの風刺漫画家で旅行作家のTex Rubinowitzの朗読会を開きます。

各種新聞のコラム欄にさまざまの風刺画を描き、多方面で活躍しているマルチタレントです。オーストリア文化フォーラムの招待で来日するので、この機会に本研究会でもお話していただきます。

どうぞお誘い合わせの上、ふるってご参集ください。

テックス・ルビノヴィチ朗読会

日時:2013年6月8日(土曜日)16時から18時30分

場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス 人文社会学部棟515号室(国際文化学科会議室)

http://de.wikipedia.org/wiki/Tex_Rubinowitz

http://www.youtube.com/watch?v=m6jHmktNgF4


なお、「フロイトと独文学」(仮題)発表者メンバーとは、メールにて意見交換したいと思います。

秋の日本独文学会シンポジウムに向けて、今週中には何か概要を書いてメンバーにお送りしたいと思います。色々と所用が重なり準備が遅れて申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。
また、このテーマにご関心のある方あるいはご意見のある方は、どうぞご一報ください。


お知らせ 2013年4月8日

新年度が始まり、慌ただしくなりましたね。

先日の講演会は無事終了しました。
あいにく天候不順のため参加者が少なくなったのは残念でした。
ご参加くださった方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。

ブラントナーさんの朗読・講演では、まず著書『Japanレポート3.11』(未知谷)から第1章を朗読し、その後、福島の現状についての報告を伺いました。

避難指示解除区域における状況は、かなり厳しく、老人の方々のみが居住しており、看護師をはじめ若年層の移住は進んでおらず、不安状況が続いているようです。

日本人は自然への畏怖の念を持っているにもかかわらず、原発への批判や反対運動がそれほど大きくならないという矛盾はどうしてなのか、という問題提起がなされました。

日本人の自然観との乖離を感じます。

また福島原発の現状は未だに予断を許さない厳しい状況です。

ブラントナーさんは今回の福島の取材をもとに、さらにドイツで本を出版する予定ですが、
ドイツ語圏でもこの問題に対する関心が薄れつつあり危惧されています。

懇親会でも大いに歓談できました。

http://www.judithbrandner.at/

参考:
http://www.minyu-net.com/osusume/daisinsai/keikai.html

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/shiryo/__icsFiles/afi

eldfile/2012/02/09/1316237_2_1.pdf

さて、次回の研究会では、客員で来られたコロナトさんに
6月頃、ベルリンでの文学状況をお話していただく予定です。

その前に一度独文学会シンポジウムに向けて「フロイトと独文学」
に関して意見交換会を催したいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

 

TOPへ戻る