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研究会活動案内(2012年度)

 
お知らせ(2013年3月15日)

お知らせしたように下記の要領で講演会を行います。

新学期早々でお忙しいかと思いますが、どうぞふるってご参集ください。

日時:4月6日(土曜日)午後5時−7時まで(時間帯がいつもより1時間遅いのでご注意下さい)

場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館5階515号室(国際文化学科会議室)

Judith Brandner: Fukushima und deutscher Journalismus

ユーディット・ブラントナー:福島とドイツのジャーナリズム(仮題)

オーストリア人ジャーナリストであるブラントナーさんは『Japanレポート3.11』(未知谷)を出版されて

3月中旬にオーストリア大使館で講演を行い、その後福島へ取材に行きました。

名古屋には帰国前に来て講演していだだきます。

講演はドイツ語と日本語で行われ、質疑応答も両言語で行います。

また講演会後に懇親会を行います。

Einladung zum Vortrag von Judith Brandner: Fukushima und deutscher Journalismus

なお、当日午後1時から「原発事故被害者の会」による定例会が、同じ1号館の206号教室で行われるので、ブラントナーさんもそこに参加し、その後関係者との面談を予定しています。

http://www.jpn-civil.net/news/event/2013/02/_rpnet.html


お知らせ(2013年3月8日)

学期末になりましたが、ご健勝のことと拝察します。

すでにお知らせしたように、次回の研究会は、4月6日(土曜)にオーストリア・ジャーナリストのユーディット・ブラントナーさんにまた講演していただく予定です。ただ、当日「原発事故被害者ささえあいの会」例会が午後1時からあり、そちらの方に出向き、インタヴューする予定になっていますので、時間としては午後5時頃になるかと思います。

また詳細が決まればお知らせします。


さて、私の方は、3月2,3日に東京大学にて学振助成国際研究集会「グローバル化時代の世界文学と日本文学―新たなカノンを求めて」、さらに3月4,5日には箱根強羅にてドイツ現代文学ゼミナールがあり、参加してきました。いずれも充実した催しで大いに啓発されました。

会議の詳細は以下のHPでご覧いただけます。

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~sekaibun/Home.html

なお、来る3月24日(日曜)には、立命館大学衣笠キャンパス末川記念会館第3会議室にて「イディッシュ文学が遺したもの」というシンポジウムがあります。ご関心の向きはこちらにも参加してください。

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kikaku/2013.03.24_toukikikaku2.pdf

お知らせ(2013年2月13日)

先日は研究会にご参集いただき、どうもありがとうございました。

まず亀井さんからいただいたご発表要旨とその後の討論概要を転載します。

亀井一:ジャン・パウル『美学入門』を通してフロイトの機知論を読む

 フロイトの『機知 −その無意識との関係』(1905)と、ジャン・パウル『美学入

門』(1804)の機知論を取り上げ、以下の二点を考察した。a) ジャン・パウルの機知

論は、それまでの修辞学的、哲学的機知概念にどのような新たな観点を加えたのか。

また、それがフロイトの機知論に対してどのような前提条件となったのか。b) フロ

イトが精神分析的観点から機知を捉えたとき、ジャン・パウルの機知論をどこで乗り

越えることになったのか、さらに、修辞学的ディスクールにおいて、フロイトの機知

論がどのような意味をもっているのか。

 a) について。18世紀ドイツにおいて、機知 (Ingenium) とは、容易に類似を発見

する能力だった(ヴォルフ)。ジャン・パウルは、従来の定義を踏まえつつも、類似

が美的な効果(錯覚、幻惑)にすぎないことを指摘し、それが言葉を通してどのよう

に生じるのかを分析した。類似がある種の錯覚にすぎないという論点は、比喩的な機

知において前面化される。ジャン・パウルによれば、比喩的な機知とは、本来は絶対

的に異質な二つの世界、精神界と物質界の間に、類比関係があるとみなす能力であ

る。この二つの世界の橋渡しは、悟性による論理関係を超えている。18世紀の心=身

問題は、無意識的な領域の発見の契機ともなった。

 b) について。フロイトは機知技法を夢工作から説明した。夢のメカニズムが把握

されてはじめて、機知との関係が理論化されたのは事実であるが、18世紀にはすで

に、想像力を介して二つの現象が無関係ではないことが知られていた。ジャン・パウ

ルは、比喩的な機知を駆使して、夢の世界を描き出した。フロイトは、しかし、機知

を無意識との関係から説明するために、類似による定義を徹底的に排除した。それと

ともに、比喩的な機知も派生的な現象と見なされることになる。

 フロイトが機知の理論に導入した新たな観点は、「抑圧」であった。フロイトの理

論は「抑圧」から心的エネルギーの消費、機知を笑う第三者の問題へと展開する。

ジャン・パウルの機知論において、機知は作る人(第一者)の能力であったし、心は

機知によって活性化される(エネルギーの増強)とされていた。フロイトの機知論か

らすれば、こうした18世紀的な機知論は転倒した議論ということになる。

 夢工作のほかに、フロイトの機知論の源泉になったのは、性の理論だった。機知論

において第三者を導入する際、モデルになったのは、猥談である。18世紀修辞学から

ジャン・パウルを経て、フロイトへ至る機知概念の変遷は、人間学の領域拡大に併行

しているとみることができる。

 以上のような報告の後、質疑応答が続いた。質疑は、1) 研究の枠組みに関するも

の:a) ジャン・パウルからフロイトへ、というベクトルについて b) ジャン・パウ

ルの小説ではなく、理論に焦点化する意味について、2) 18世紀の問題:a) 心=身問

題と無意識の関係について b) アルス・コンビナトリア、アレゴリーといった隣接

概念との関係について、3) 機知、フモール、イロニーの理解に関するもの など多

岐にわたり、課題として残された点がいくつもあった。

 なお、ラカンは、1957年冬のセミナールで、フロイトの機知論をテーマにしたが、

その記録は『無意識の形成物』(上)としてすでに翻訳されている。しかし今回の報

告では、「シニフィアンの現象」について言及することはできなかった。

以上のようにとても啓発的な内容で、大いに議論が盛り上がりました。

なお、フロイトに関する秋の独文学会のシンポジウム打ち合わせは、今後サイボウズ

という共同リンク・サイトを使って意見交換を行っていきます。

すでに関係する方々にはメールで呼びかけましたので、一度サイト(フロイト研究

会)に入ってください。そのほか、ご関心のある方は私の方までお申し出下さい。

すぐにサイト案内をお送りします。

次回の研究会は、4月6日(土曜日)16時から、オーストリア人ジャーナリストのユー

ディット・ブラントナーさんのご講演を予定しています。

彼女は、オーストリア大使館の招待で来日し、3月10 日から4月8日までその後の東

北・福島方面の取材旅行を中心に活動するとのことです。

今回はそうしたアクチュアルな問題を含め、昨秋出版した『Japan レポート 3.11』

(未知谷)のなかからも紹介します。

どうぞ多数ご参集ください。

http://www.amazon.co.jp/Japan%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%883-11-%E3%83

%A6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/4896423860

お知らせ(2013年1月22日)

 新年を迎えてすでにもう大分経ちましたが、みなさまご健勝のことと拝察します。

 今年もどうぞよろしくお願いします。

 さて、すでにお知らせしましたように、下記の二つの研究会があります。まずは来週月曜日に「世界文学におけるオムニフォンの諸相」についての報告・討論会があり、来月2週目の土曜日にはフロイト研究会があります。


シンポジウム「世界文学におけるオムニフォンの諸相」について

(名古屋市立大学人間文化研究所主催)

日時: 2013年1月28日(月曜日)16時30分から18時まで(時間帯が通常と異なります)

場所: 名古屋市立大学滝子キャンパス1号館(人文社会学部棟)1階会議室

報告者:土屋勝彦(独文学)、田中敬子(米文学)、山本明代(移民史)

昨年12月に明治大学で行われたシンポジウムについての報告会および意見交換会です。

発表者などは、上の「世界文学シンポジウム」の項目をご参照ください。

第1セッション「ドイツ語圏作家における多言語・ 文化性」、第2セッション「東欧語圏作家における多言語・文化性」、 第3セッ ション「ダイアレクトから世界へ」、第4セッション「超えながら書くー台湾、 日本、中国、アメリカ」という4つのセクションに分かれて、 越境作家たちに通底する多層的多重的な文学ディスクールのあり方を再検討し、相互反響するオムニフォンの動的構造を明らかにし、さらに国民文学を超えゆくポストエスニック時代の文学の特質と可能性を探る、という趣旨で行われました。


フロイト研究会

日時:2013年2月9日(土曜日)16時より

場所:名古屋市立大学滝子キャンパス1号館5階515号室(国際文化学科会議室)

亀井一氏(大阪教育大学教授):ジャン・パウル『美学入門』を通してフロイトの機知論を読む

発表と質疑応答の後、「フロイトと独文学」に関するシンポジウム(日本独文学会)の打ち合せを行います。

以上、お誘い合わせの上、どうぞふるってご参集ください。


お知らせ(2012年12月24日)

先日のシンポジウムも無事終了しました。
内容的にもとても刺激的で示唆に富むものでした。
参加してくださった方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。
本シンポジウムについては記録集も作る予定です。


このシンポジウムの報告を来たる1月28日(月曜日)16時半から1階会議室にて
本学のマンデーサロンの形式で行います。
ご都合のつく方はふるって参加ください。

http://www.nagoya-cu.ac.jp/item/8534.htm#itemid8534

http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/~institute/mondaysalon/monday_salon.html

また、下記の通り講演会があります。こちらもよろしくお願いします。

講師:評論家 呉智英氏

演題:世の中を狂わせた女たち

   ―古典の裏を読むー

日時:2013年1月16日 18:00−19:30

場所:名古屋市立大学教育会館

   山の畑キャンパス正門東黒塀のお屋敷です。

   暖房器具が揃っていません。防寒具のご用意を!

連絡先:kaori@hum.nagoya-cu.ac.jp

(担当:小林かおり)

    事前の申し込みは必要ありません。

呉智英氏プロフィール:
評論家、日本マンガ学会会長、愛知県立大学、東京理科大学等で教鞭をとる。著書に『バカにつける薬』、『犬儒派だもの』『吉本隆明という「共同幻想」』その他多数。愛知県在住。

また2月9日(土曜日)には下記の題目で研究会を行いますので、どうぞご参集ください。


その際には、学会シンポジウムへの打ち合わせも行いたいと思います。

亀井一氏:ジャン・パウル『美学入門』を通してフロイトの機知論を読む

最後に、ユダヤ事典の紹介です。

本事典は、ユダヤに関するあらゆる事項を簡潔にまとめており、

興味深いエッセイをも掲載したスタンダードワークです。

広く図書館や研究室に一冊揃えてくださると幸いです。

http://www.suiseisha.net/blog/?p=2440

ではみなさま

来年もどうぞよろしくお願いします。

よいお年をお迎えください。

お知らせ(2012年11月28日)

昨日のラビノヴィチさんの朗読・討論会は無事終了しました。
残念ながら参加者は少なかったですが、有意義な討論と意見交換もできました。
参加者の方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。

ラビノヴィッチの最新小説『ほかの場所』は、テルアヴィヴからウィーンに向かう飛行機の中の描写で始まり、ウィーンの社会研究所講師の主人公の視点から、幼年期の回想を交えて、自身のルーツを探る旅へと進んでいきます。

シニカルでかつユーモアのある文章で、場面の描写は映画を思わせるような形象的および印象的な筆致で描かれています。

東欧ユダヤ人の戦中戦後を生き抜いてきた情景と思想的背景、ディアスポラの状況が、自身のルーツ探求と交錯しつつ、探偵小説的な構造を備えており、読者は思わず主人公および周囲の登場人物たちの自己像が揺れいていく相貌を追体験します。

その朗読では、その力強く演劇的なパフォーマンスによって、さらに生き生きとした情景が浮上してくるようでした。

結局、アイデンティティというものが実体性を失い、中空に漂っていくがゆえに、

「いまここ」以外にどこにもその根拠となり得る場がなく「ほかの場所」を想定せざるをえません。

ショアー以後の「生き残った人々」をめぐるルート・クリューガーの『生きつづける』やエドガー・ヒルゼンラードの『ナチと理髪師』など、第一世代の作家たちを受け継ぐ第二世代の新しい文学をそこに見ることもできるでしょう。

オーストリアではメナッセやシンデルらのユダヤ系第二世代作家たちとも交流があり、

自由党党首だったハイダーなど保守政治家たちへの反抗キャンペーンを行うイデオローグとしても

著名な作家です。

ご関心の向きは、彼のHPをご覧ください。

http://www.rabinovici.at/

ラビノヴィッチさんはとても才気煥発でありながら、人物としてもやさしく温厚であり、ウィーンのカバレティストたちのパフォーマンスを受け継いでおり、懇親会で大いに盛り上がりました。

この機会にぜひ作品を手にとってご覧ください。


さて、次回の研究会はまだ未定(1月から3月の期間)ですが、どなたか発表される方は、

ご一報ください。

「フロイトと独文学」に関するシンポジウムを来年秋の独文学会で行う企画がありますので、それに向けての打ち合わせ会をかねて行えれば幸いです。

ご関心のある方はぜひお知らせください。


12月1日午後には日本独文学会東海支部冬期研究発表会があります。

場所は、中京大学名古屋キャンパス5号館2階523教室です。

日時:12月1日(土曜)14時より

場所:中京大学 名古屋キャンパス5号館2階523教室

http://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/index.html

http://www.chukyo-u.ac.jp/information/facility/g1.html

1 総会

2 研究発表

 梶浦直子:ドイツ語教員養成・研修講座に参加して

須藤勲:カフカの『巣穴』について

Oliver Mayer: Ein Sturm im deutschen Feuilleton

西川智之:分離派成立前後のウィーン美術界の状況について

3 講演

Olver Bayerlein: Das Potential von iBooks und iBooks-Author fuer den Fremdsprachenunterricht


また12月8,9日(土曜、日曜)には明治大学にて世界文学シンポジウムを行いますの

で、どうぞご参集ください。上記「世界文学シンポジウム2012」参照。

http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/~tsuchiya/sympo/sym20121208.html

お知らせ(2012年11月7日)

下記の要領で朗読・討論会を行いますので、ふるってご参集ください。

作家ドロン・ラビノヴィチ朗読・討論会

Einladung zur Lesung von Doron Rabinovici

Zeit: von 18 bis 19.30 am 26. November (Montag) 2012

Ort: Raum 515 im ersten Gebauede (Nagoya City University)

Takiko-Campus (U-Bahn-Station: Sakurayama)

http://www.nagoya-cu.ac.jp/1481.htm

日時:11月26日(月曜日)18時から19時半まで

場所:名古屋市立大学人文社会学部棟(1号館)5階515号室(国際文化学科会議室)

ラビノヴィチ氏は、オーストリア大使館文化部により、オーストリア現代文学ゼミナールの招待作家として来日されます。ゼミナールの後で名古屋に立ち寄り、朗読会を行います。ユダヤ系の作家として、オーストリア保守派への抗議の声を挙げている政治的な側面もあり、歴史家としても著名で、オーストリアにおけるナチス併合時代のユダヤ機関に関するご著書もあります。

この機会にぜひお誘い合わせの上、多数ご来場ください。

http://de.wikipedia.org/wiki/Doron_Rabinovici

http://www.rabinovici.at/

お知らせ(2012年10月29日)


土曜日のアン・コッテンさんの朗読会は盛会のうちに終了しました。

朗読テクストは、ラディカルでシュールな現代詩ですが、とくに興味深かったのが、日本の漢字からヒントを得て、その部首や部分を解体・拡大し、新たな意味と音の連想へと向かう創作方法です。これは多和田葉子さんの小説『ボルドーの義兄』にも見られる方法ですが、独英詩人であり、かつロシア語と日本語を学んでいるコッテンさんならではの、多言語が交錯する視覚的な再構築・方法論意識です。それがたんなる言葉遊びやユーモアを超えていく独自の詩空間を展開できた一因になっています。ここには彼女の詩学批評家としての側面も如実にあらわれています。現在これらのテクスト群を含む大きな詩作品を創作している途上ですが、来年初めにはその成果が出版されるそうです。最近の作品はDVDやオーディオブックの形での出版もあります。ぜひご覧ください。Nimmst Du bitte die Waffen aus dem Bett In der Hauptrolle Ann Cotten / Starsky (2012) という最新作DVDでは、言葉と映像の前衛的なインスタレーションとして注目されています

また Nachbeben Japan [Gebundene Ausgabe] 2012

Xaver Bayer (Autor), Lydia Mischkulnig (Autor), Sabine Scholl (Autor), Josef Winkler (Autor), Judith Brandner (Autor), Ann Cotten (Autor), Elfriede Czurda (Autor), Erwin Einzinger (Autor), Franzobel (Autor), Peter Glaser (Autor), Ludwig Laher (Autor), Hanno Millesi (Autor) は東日本震災後の日本についてのオーストリア作家エッセイ集で、著者のほとんどが名古屋で朗読会を行った作家たちです。

それから、昨年度の客員教授であるユーディット・ブラントナーさんの著書が、ウィーン大学講師のブランドルのりこさんの翻訳で『Japanレポート3.11 』(未知谷)という題目で刊行されました。東日本大震災以後の福島をめぐる状況がレポートされており、最後に名古屋市立大学人文社会学部の学生インタヴューも入っています。残念ながらドイツ語版にあった村上春樹氏への震災以後の意見インタヴューは村上氏側の意向で掲載できなかったですが。ぜひ手にとってご覧の上、宣伝の方もよろしくお願いします。

次回は、11月26日(月曜日)18時からオーストリア現代文学ゼミナール招待作家のDoron Rabinoviciさんの朗読会を行いますので、お誘い合わせの上、ぜひご参集ください。

また12月8,9日(土、日曜日)には明治大学にて科研費によるシンポジウム「世界文学におけるオムニフォンの諸相」を行いますので、よろしくお願いします。(HP:世界文学シンポジウム2012 参照)

お知らせ(2012年10月9日)

後期も始まり慌ただしくなりましたが、ご健勝のことと拝察します。

さて、下記の要領で作家朗読会を行いますので、どうぞふるってご参集ください。

日時:10月27日(土曜日)16時より

場所:名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科会議室(山の畑キャンパス1号館515号室)

アン・コットン朗読会

昨年客員講師として本学に滞在した英独バイリンガル詩人アン・コットンさんが現在

2ヶ月の予定で大阪に滞在しています。

この機会にぜひ名古屋の皆さんともお会いしたいとのことです。

今回、また新作の詩を朗読してもらいます。またベルリンの文学事情についてもお話

ししていただく予定です。

名古屋には数日滞在したいとのことで、どなたか宿泊可能な人はよろしくお願いします。

どうぞお誘い合わせの上、多数ご来訪ください。

Herzlich Willkommen zur Lesung von Ann Cotten

HP:

http://de.wikipedia.org/wiki/Ann_Cotten

http://en.wikipedia.org/wiki/Ann_Cotten


なお、『フロイト論集』については5名の方からご論考をいただきました。心よりお礼申し上げます。

出版社からは、やはり出版助成申請してほしい、また総計250頁ほどの分量がほしい

とのご意見を伺いましたので、出版に向けて来年申請できるように、さらに多くの方からのご寄稿をお待ちしています。

こちらもどうぞよろしくお願いします。

お知らせ(2012年8月13日)

 先週の研究会は無事終了しました。ご発表およびご参加いただいた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

名古屋の出版社あるむの中村衛さん(名大独文卒業の方です)も参加してくださいました。名古屋では、あるむと風媒社および人間社の3社が人文社会系出版社として鋭意活動中です。今回はまた樋口さんや白川さんといった若いゲルマニストたちも参加してくださり、盛況となりました。ご関心の向きはお誘いの上ご参集ください。ご案内を差し上げますのでメールアドレスをお知らせください。

 まず鶴田さんの「尊属殺人の記録、もしくはひとつの罠―精神分析の雄弁さに対するフーコーの一見解」の要旨は以下の通りです。

 一八三五年にある村で起きた尊属殺人事件に関する訴訟記録がフーコーにより収集され、一九七三年に、犯人の手記、これらの資料をもとにした論考七編とともに刊行された。農民である二十歳の少年が、母、妹、弟を殺害したこの事件にフーコーが着目した理由は、犯人の人物像をめぐり、数々の議論が行われ、裁判が難航した事実にある。犯人の狂気性の有無についての判断を困難にした要因は、三種の異なる法医学的鑑定書であるが、さらに判決の議論を激化させたものは犯人自身によって綴られた手記であったと考えられる。最終的に犯人は、王の恩赦により死刑を免れ終身刑へと減刑されるも、拘置所内の独房で自殺する。犯行の理由、犯行前の意向、犯行後の行動など、詳細に語られるその反省的な記録は、犯罪行為自体と相互に補い合うことで、この物語られる殺人は、記録から犯罪物語の様相を呈するものとなる。過去に犯人は、動物の虐待やキャベツとの戦闘、妖精や悪魔とのお喋りなど、狂人の微候を示してはいるが、彼の手記は犯行への動揺をも含む、謙虚で丁寧に綴られたものであった。フーコーは本書において犯人の狂気の有無を分析してはいないが、狂気を判断すること、人物に狂気性を認めることの困難さを示しているように思われる。本書の刊行は、二十世紀当時、犯罪者の心理、無意識、欲動などについてのディスクールを展開していた精神医学者や心理学者、犯罪学者に対して、当事件の説明を期待するひとつの仕掛けとなっていたのである。しかしこの期待は、彼らの沈黙により裏切られ、一五〇年間でのこれらの分野の研究の成果は、当事件において発揮されることはなかった。

 討論では、この手記のディスクールが「狂気」を診断し構造化する権力から逸脱するものであったのではないか、この農民に「農民を演ずる可能性を与える」とは何か、当時の識字率から考えてこの20歳の農民が手記を残しえたのは希有な例でありその意味は何か、17世紀以後の「狂気の非神聖化」をどう解釈するか、など多様な議論がなされた。

 つぎに、福岡さんの「エルフリーデ・イェリネク最初期の詩 ―〈記憶〉の主題化の方法の萌芽」の要旨は以下の通りです。

本発表では、エルフリーデ・イェリネクの二つの作品について、彼女の創作史全般にとって重要な主題のうち、「記憶」に着目しながら考察した。まず、イェリネクがデビュー当時、即ち1960年代に書いた詩の特色と評価について述べた。うち一篇erinnerungen をとりあげ、当時の作品において「記憶」は、コントロールできないものとしての側面が強調されて描かれていることを示した。続いて、1989年の短編Das Ueber Lagerをとりあげ、その視覚的な特徴に着目しつつ、「騙し絵」的な方法の数々について論じた。そして、「読む」ことと「見 る」ことの間で読み手を揺らがせるそれらの方途が、オーストリアの集合記憶とその想起という当時の時事的な問題にどのようにアプローチしているかを示した。

 討論では、イェリネク最初期の詩の評価を巡って二分されている状況とウィーン・グループとの関係性や、次のテクストにおけるホロコーストのテーマや消費社会の戯画、所有物としての靴といった複層的なテーマの重層性を「騙し絵」という概念でとらえることの意義、多義性や深読みといった文学解釈の諸問題など、多様な意見交換がなされた。

 その後の懇親会でも大いに歓談することができました。

 さて、本研究会としては、10月下旬頃(27日)にどなたか発表者を募ります。研究準備発表やトピックの紹介、書評などぜひ何か発表してください。また11月26日(月曜)夜に、オーストリア現代文学ゼミナール招待作家ラビノヴィチ氏の朗読会を行うつもりです。そして12月8,9日は科研費による越境文学シンポジウムを明治大学で行う予定です。

 すでにお知らせしましたが、『フロイトと独文学』(仮題)の投稿論文のほうもよろしくお願いします。

 なお、わたしは8月24日から9月11日までウィーンとベルリンに出張します。例によって越境作家たちに面談する予定ですが、それまでまだ学内外の所用が残っており、なかなか落ち着けません。

 では充実した夏期休暇をお過ごしください。お元気で。

お知らせ(2012年8月3日)

暑中お見舞い申し上げます。

大学では前期試験も終了しつつありますが、採点などでまだご多忙のことと思います。

すでにお知らせしましたように下記の要領で研究会を行いますので、ふるってご参集ください。

日時:8月11日(土曜日)16時より

場所:名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館515号室(人文社会学部棟5階国際文化学科会議室)

鶴田涼子「尊属殺人の記録、もしくはひとつの罠―フーコーによる精神分析の雄弁さに対する批判的見解」

福岡麻子「エルフリーデ・イェリネク最初期の詩」

研究会後には懇親会も予定していますので、そちらにも参加してくださると幸いです。

お知らせ(2012年6月26日)

 先週の研究会は無事終了しました。参加者が少なかったものの有意義な意見交換ができました。ご参加いただいた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

 山尾さんは、パワーポイントを使って明解に分かりやすくフーコーの『監獄の誕生』について説明してくださいました。18世紀以前の身体刑においては、犯罪者の身体が君主の権力が顕現する場となり、見せしめとしての身体刑であったが、その後市民を監視し犯罪者を資本として活用する方策が必要となり、処罰が一般化され、権力の対象が身体から精神へと移行した。そこから国家の管理装置としての監獄が誕生し、規律と訓練による「従順な身体」が現れる。この規律訓練型の権力は、個人を分類し能力によって社会配分する空間へと送り出す。機能的、階層秩序的な空間を生成することにより、個人を規格化する。興味深いのは、閉じ込められ監視・管理されるペスト患者と、烙印を押され都市から追放されるライ病患者という対比である。また「一望監視方式」によって横の関係を断ち切られた収容者が、垂直のコミュニケーション体系に組み入れられ、機械化される個人となる。これが現代社会に偏在する秩序維持、生産性の向上、逸脱の排除を推進していったとする。

 久しぶりにフーコーを読み直して色々と気づく点もあり勉強になりました。その後の懇親会でも歓談しました。

 次回の研究会は、8月11日(土曜日)16時の予定です。何か取り上げてみたい図書やトピックなど発表してもらえると幸いです。

お知らせ(2012年6月20日)

すでにお知らせしましたように、いよいよ今週土曜日に研究会を行いますので、どうぞふるってご参集ください。

日時 : 6月23日(土曜日)16:00〜
場所 : 名古屋市立大学 1号館515号室(国際文化学科会議室)
山尾涼: ミシェル・フーコー『監獄の誕生』をめぐって

その後有志で懇親会も行い、今年度の活動についても意見交換する予定です。

なお、本学大学院の説明会が7月21日(土曜日)13時半から本学部棟203号室で行われます。
ご関心のある社会人や学生に周知していただけますと幸いです。案内は下記のHPまで。

http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/graduate/daigakuinsetumeikai2012.pdf

お知らせ(2012年5月29日)

お知らせが遅くなり申し訳ありませんが、5月22日から6月9日まで、ピースあいちにて「ベルタ・フォン・ズットナー展」が開かれていますので、ふるってご見学にお出でください。5月26日には愛知学院大学の糸井川修さんの講演もありました。ズットナーは平和運動の先駆者として女性初のノーベル平和賞を受賞した作家です。また、その反戦小説『武器を捨てよ!』上下巻(新日本出版社)(糸井川修ほか訳)も出版されましたので、この機会にぜひ一度ご覧ください。

「ベルタ・フォン・ズットナー展」会場案内

 戦争と平和の資料館 ピースあいち 
<住所> 名古屋市名東区よもぎ台 2−820
<電話> 052−602−4222
<開館日・時間> 火曜日〜土曜日 午前11時〜午後4時
<ホームページ> www.peace-aichi.com/

お知らせ(2012年5月24日)

 今年度のオーストリア現代文学ゼミナールの招待作家は、ユダヤ系作家としてご活躍中のDoron Rabinoviciさんです。

11月23日から25日まで野沢温泉にてゼミナールが行われますので、この機会にぜひ参加申し込みしてください。

申し込みは下記HPまでお願いします。また彼の作品について発表してくださる方を求めていますので、よろしくお願いします。

なお、11月26日(月曜日)夕方に、名古屋でも朗読会と懇親会を行う予定です。

その後、神戸のユダヤ文化研究会でも講演される予定です。

http://www.onsem.info/

http://en.wikipedia.org/wiki/Doron_Rabinovici

http://www.rabinovici.at/

お知らせ(2012年5月1日)

 みすず書房から5月中旬にペーター・ツムトア『建築を考える』が鈴木仁子さんの翻訳書として刊行されます。ツムトアはとても興味深い現代建築家で、人間の五感に感応する瞑想空間的な建築様式を実践してきた、こだわりの人です。この機会に大学や関係機関で図書として揃えてはいかがでしょうか。ユーチューブでインタヴューと独特の教会建築がご覧になれます。

http://www.msz.co.jp/news/topics/07655.html

http://www.youtube.com/watch?v=NjVRyKXv2Ng&feature=related

お知らせ(2012年5月1日)

日本比較文学会中部支部大会が5月12日(土曜日)に名古屋大学であります。

メンバーの関口さんと私もシンポジウム「エクソフォニーの文学」で発表しますので、参加してくださるとうれしいです。どうぞよろしく。


日本比較文学会 第33回中部大会のご案内

日時:2012年5月12日(土)

場所:名古屋大学全学教育棟北館4階406号室

〒464-8601 名古屋市千種区不老町 地下鉄名城線「名古屋大学」駅下車

名古屋大学HP 東山キャンパスマップ BC1の建物です。http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/

11:30−12:50 幹事会(全学教育棟北館4階405号室)

       ********************

大会進行:名古屋工業大学 藤岡 伸子

13:00   開会の辞 支部長: 愛知学院大学  岩田 和男

13:10−14:30  研究発表(発表30分、質疑応答10分)

1「トーマス・トランストロンメルにおける詩と音楽

――エリオットの詩論の影響をめぐって――」

発表: スウェーデン文学翻訳家  児玉 千晶

司会: 名古屋大学 涌井 隆

2「女性作家とフェミニニティの〈人話(じんわ)〉

――「奇装異服」の張愛玲と「厚化粧」の田村俊子――」

発表: 名古屋大学大学院  王 勝群

司会: 名古屋大学  坪井 秀人

14:45−17:15  シンポジウム

「<エクソフォニー>の文学――<異郷>と<故郷>のせめぎ合う場――」

司会兼パネリスト: 岐阜大学 林 正子

パネリスト: 明治大学 関口 裕昭

パネリスト: 名古屋市立大学 土屋 勝彦
                              

17:20   閉会の辞           京都女子大学 武田 美保子

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17:30  総会(会計監査報告)        名古屋大学 星野 幸代

18:00  懇親会(グランピアット)  司会: 名古屋大学 星野 幸代

【日本比較文学会 会員以外の方々のご来場も歓迎いたします。】

お知らせ(2012年4月23日)

 明治大学の管啓次郎さんからシンポジウムの案内が届きましたので、お知らせします。とても魅力的な催しなので、ぜひご参加ください。

「詩は何を語るのか? What Does Poetry Say?  シンポジウムと朗読」

 <現代>を流れてゆくすべての言葉の中で、<詩>の言葉はどんな役割を担っているのでしょうか? 何を語り、何を果たそうとしているのでしょうか? 第1部ではこの問いを、日頃から大学での文学研究や言語教育に携わりながら作品を書いている4人の詩人が考え、議論します。第2部では実際の創作において詩人たちがどのような言葉をさしだしているのかを、肉声を通じて経験していただきます。

 ぜひお誘い合わせの上、お気軽にご来場ください。

日時 2012年4月29日(日) 14:00〜17:00 (13:40開場)

場所 明治大学アカデミーコモン2階会議室 (JRお茶の水駅より徒歩3分)

主催 明治大学理工学研究科・新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系 管啓次郎研究室

(入場無料・予約不要)

討議と朗読

  新井高子(詩人、埼玉大学)

  中村和恵(詩人、明治大学)

  山崎佳代子(詩人、ベオグラード大学)

  管啓次郎(詩人、明治大学)

第1部 討議「詩は何を語るのか?」14:00〜15:30

第2部 朗読(それぞれの作品から)15:40〜17:00

参加者紹介

 新井高子(あらい・たかこ) 1966年、群馬県桐生市出まれ。詩人、詩と批評のロングラン雑誌『ミて』編集人(現在、118号を準備中)。埼玉大学日本語教育センター准教授。詩集として『詩集 覇王別姫』(緑鯨社)、『タマシイ・ダンス』(未知谷、小熊秀雄賞)。英訳詩集に『Soul Dance』(ジェフリー・アングルス他訳、ミて・プレス)。アングルス共演のバイリンガル詩朗読映画『ヴォイス・シャドウズ』(監督・鈴木余位)に主演。

 中村和恵(なかむら・かずえ)1966年生まれ。詩人、エッセイスト、比較文学者、明治大学法学部・大学院教養デザイン研究科教授(文化論)。著書は『キミハドコニイルノ』(彩流社)、『降ります』『地上の飯』(平凡社)、編著に『世界中のアフリカに行こう』(岩波書店)、詩集『トカゲのラザロ』(紫陽社)。翻訳にアール・ラヴレイス『ドラゴンは踊れない』(みすず書房)。いま考えているのはジーン・リースとオーストラリア先住民のこと。

 山崎佳代子 (やまさき・かよこ) 1956年生まれ。静岡出身、ベオグラード在住。詩人、翻訳家。ベオグラード大学文学部教授 (日本語・日本文学専攻課程)、セルビア文藝協会会員。詩集に、『みをはやみ』(書肆山田)、『アトス、しずかな旅人』(書肆山田)など。翻訳書に、ダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』(東京創元社)、『死者の百科事典』 (東京創元社)、『庭、灰』(河出書房世界文学全集)など。エッセイ集に『そこから青い闇がささやき』(河出書房新社)など。谷川俊太郎、白石かずこのセルビア語による翻訳詩集を編む。セルビア語と日本語で創作活動。作曲家・松下耕の合唱曲組曲のために作詞。

 管啓次郎(すが・けいじろう)1958年生まれ。詩人、比較文学者、明治大学理工学研究科・新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授(コンテンツ批評)。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、『野生哲学 アメリカ・インディアンに学ぶ』(小池桂一との共著、講談社現代新書)、詩集『Agend'Ars』『島の水、島の火』(左右社)など。翻訳にサンチェス+ブストス『チェルノブイリ、家族の帰る場所』(朝日出版社)など。

お知らせ(2012年4月18日)

次回の研究会日程は、事情により一週間遅れますので、お間違えのないようメモしておいてください。

日時 : 6月23日(土曜日)16:00〜

場所 : 名古屋市立大学 1号館515号室(国際文化学科会議室)

山尾涼: ミシェル・フーコー『監獄の誕生』をめぐって

なお、先にお知らせした『フーコー・コレクション4 権力・監禁』(ちくま学術文庫)は対談集であり、『監獄の誕生』は、はやり1977年発刊の新潮社の田村訳しかないようです。訂正します。

 
お知らせ(2012年4月2日)

現代オーストリア研究会のお知らせ

日時: 2012年4月7日(土) 午後2時より 

場所: 龍谷大学・国重研究室 (紫英館4階441号室) 京都市伏見区深草(京阪本線 深草駅の近く)

報告(話題提供):

  土屋勝彦 「オーストリアの越境作家たち―Vladimir Vertlibを中心に」

  阿部卓也 「ペーター・ハントケとスロヴェニア?」

  その後懇親会が行われます。ふるってご参集ください。

  なお、この研究会は昨年度より始まりました。従来のオーストリア文学・社会とは異なる多文化的で周縁的なオーストリア像を問題意識に持つ研究会です。ご関心の向きはどうぞご参加ください。

第一回の研究会のお知らせ(2012年4月1日)

2012年度の第一回の研究会は以下の日程で行います。

日時 : 6月16日(土曜日)16:00〜
場所 : 名古屋市立大学 1号館515号室(国際文化学科会議室)

山尾涼さんにミシェル・フーコー『監獄の誕生』を取り上げて報告していただき、そのあと皆で討論します。本書は70年代に新潮社から出た田村訳がありますが、新訳はちくま学芸文庫のフーコー・コレクション・シリーズに収められています。

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