こうして回顧してみると、なかなか活発にやってきたように思われるかもしれないが、実際のところ参加者数はあまり多くない。メーリングリストには東海地区のゲルマニストを中心に一応38名
が載っているが、いつも集まるのは数名から多くて十数名くらいである。常連メンバーの関口君や名古屋大学の山口庸子さん、翻訳家の鈴木仁子さんであり、そ
れ以外は常時参加できないメンバーが多い。若いゲルマストたちや大学院生たちも入れ代わり立ち代わりの参加で固定していない。しかし、もともと軽い気持ち
で始めたものだし、研究会よりもその後の懇親会で歓談するのが楽しみで続けているようなものである。ただ、遠くから来られた研究者や作家の講演会などで、
あまりにも参加者が少なく心苦しいことがあり、この点は世話役として何とか改善したい。また財政的な理由で、作家や研究者を招聘する余裕がなくなりつつあ
るのが非常に残念である。このように気さくな研究会ではあるが、将来は何か形になるよう、統一テーマで共同出版したり、輪読会の成果として作品や論文集の
翻訳を共同で出したりするような企画を夢見ているところである。
なお、本研究会のホームページで、2000年度以降の活動状況を載せている。案内メールを貼り付けただけの見にくい体裁になっている点はご容赦いただきたい。また、この機会にご関心のある方はぜひ参加していただければ幸いである。飛び入り大歓迎。(2004年4月)